ひとひらの自由


久々にシングルの「ひとひらの自由」を聞いた。 
アルバム版よりコーラスが大きいのが特徴なんだけど 
私はこっちのが好きなんだなぁ。 
歌詞カードの裏に載ってる、タクローさんの文章が脳に焼き付いてる。 

「それでも信じて生きてゆくしかないじゃないか!」 

亡くなった御祖母ちゃんを思って作った曲。 
「ひとひらの自由」と「君が見つめた海」 
どっちにも、半端じゃない想いがこめられてる。 

曲も印象的ならジャケットも、PVも印象的。 
青い空間で、灰色のパーカーに手を突っ込んで歌うテル(金髪) 
「ハ○ドに被る…」と呟いたのは私だけじゃない筈…(笑) 
背景に、色んな国の色んな人の笑顔が映る。 
ただ一人を思って作った歌が、時期に寄って気が付けば反戦の歌と捉えられたり。 
このシングルの発売日は、アメリカの911の直後だった。 

初めて聞いた時は、理解できない部分も多かったけど 
成長して、段々と判るような気がしてきた。 
そういう曲は多いけど、この曲は特に、かな。 

共に笑ってた 共に戦った君が そっと眠るように 息を止めた 
僕は悲しくて でもなぜだか泣けなくて ただ安らかであるように祈るばかり 
How do you sleep, my friend? Tonights gonna be alright.

哀しいけど、なぜか涙は出なくて 
ただただ、どうか安らかに眠れますようにと祈るしかできなくて。 
そういう想いが、判った気がした。 

学校からの帰り道、ひたすらひたすら、ただひたすらに長いまっすぐな道を歩くたびに思った。 

すべてをかけて築いてきたこの道を 今はまだ振り向かず振り返らずに 

すべてをかけて。 
「軌跡の果て」だったら 
光を目指す自分の為に何もかも捨てたさ 家族を友を そして恋人さえも…
かな。 
すべてをかけて、人生をかけて、築いてきた道。歩んできた道。 
いつか振り返る日が来るかもしれない。いつか振り向く日が来るかもしれない。 
でも、今はまだ。 
今は前を見て、道を築き続ける。歩み続ける。 
どこへ続くのかはわからないけれど。 

シングルのC/Wには、発売した年の夏に行われたエキスポの九州会場でのこの曲が入ってる。 
この曲を聴くと熱い熱い夏を回想させるのは、エキスポのイメージがあるからかもしれない。 

因みに、歌詞中の「小さなブランコ」は実在するらしく。 
東京のどこかの公園らしい。 
でも、季節外れの花火っていつだろう・・・? 

行くあてがなかった!どこへも行けなかった! 
朝もやに煙る公園 二人きりでいて 
季節外れの花火がホラ綺麗だな 
だからもう泣かないで 泣かないで 泣かないで 

歌声は、CDもいいけどライブもいい。 
特にこの曲は、ライブでの歌声を聴いてると余計に胸に染みる。 

2006.02.17